はじめに
今回は、メタボリックシンドローム(以下、MetS)において、MetSの構成要因と身体機能の低下との関連についてまとめました。
言い換えれば、Metの中で身体機能が低下している人はMetSの構成要因を多く保有しているということです(因果関係まではわかりませんので、今後の研究が必要です)。
身体機能が低下している人では、より一層代謝機能の障害も大きいことが示唆されます。それでは、解説していきます。
メタボリックシンドロームにおける構成要因と身体機能の低下との関連
先に結論として、メタボリックシンドロームに加えて身体機能が低下している人では、MetSの構成要因の数値が悪いことがわかりました。
今回の場合、MetS+サルコペニアがある場合は、MetSのみと比べて、SBPやHbA1c、TGなどの構成要因が有意に低下していました。
つまり、この結果より、MetSにおいて身体機能が低下していることは代謝機能の低下に関連することを示しています。
それでは、詳細について、確認してみましょう。
目的
今回の研究の目的は、サルコペニア(筋肉量・筋力低下)とMetS、これらの 2つの要因が同時に起こることにより、生活習慣病のリスクがより高まるのか、を調査することです
対象者
日本人女性533名を対象
結果
サルコペニア+MetSを有する女性では、以下の数値が有意に悪化。
- 収縮期血圧(SBP)
- 動脈硬化の指標(baPWV)
- HbA1c
- 中性脂肪(TG)
- TG/HDL
➡ 高血圧・動脈硬化・2型糖尿病・脂質異常症のリスクと関連
まとめ
サルコペニアとメタボは“重なると”生活習慣病リスクを加速度的に高める。
筋肉を維持しつつ、メタボを防ぐことが健康寿命延伸のカギ。
とくに女性では、
- 筋量低下 → 骨密度低下・動脈硬化悪化
- メタボ → 体力低下・血圧・脂質・糖代謝悪化
が起こりやすいため、
運動(筋トレ+有酸素)・食事改善・体組成チェックが必須と言えます。
参考文献
Sanada, K., Iemitsu, M., Murakami, H., Gando, Y., Kawano, H., Kawakami, R., Tabata, I., & Miyachi, M. (2012). Adverse effects of coexistence of sarcopenia and metabolic syndrome in Japanese women. European Journal of Clinical Nutrition, 66(10), 1093–1098. https://doi.org/10.1038/ejcn.2012.43


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